不動産売却で失敗した…。失敗する前に事例と解決策をチェックしよう!
不動産売却をしたことがある人の中には「失敗した」と感じるケースが決して少なくはありません。不動産取引は金額が大きくなりがちなことから、売却で失敗すると多額の損失につながってしまうでしょう。今回は不動産売却における実際の失敗談と、失敗を防ぐための解決策を紹介します。これから売却を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
不動産売却の現場ではありがちな失敗談
不動産売却の現場では、どのような失敗事例があるのでしょうか?とくに初心者が起こしがちな失敗談を、全部で5つ紹介します。
失敗談①:焦ってしまい、相場よりも安い価格で売却してしまった
まずは不動産売却を焦ってしまい、相場よりも安い価格で売却してしまったことです。不動産売却にかかる期間はケースや運によって左右されるものの、一般的には半年ほど必要といわれています。
不動産会社が出した査定と同じぐらいの金額で売却するためには、じっくりと時間をかけて買主を探さなければいけません。
しかし「転勤する時期が迫っていた」「離婚にともなって、共有名義の不動産を早急に売る必要があった」などの理由から、売却を焦ってしまうケースもあるでしょう。買主と時間をかけて交渉できないことから、相場よりも安く売却してしまうことがあります。
失敗談②:不動産会社の査定価格で売却できなかった
不動産会社に不動産の売却を相談すると、どのくらいの金額で売れるのか、査定をしてもらえます。査定額に納得して不動産会社と契約を結んだものの、査定額で買い取ってくれる買主が見つからず、大幅に価格を下げざるを得ないケースです。
査定額はあくまでも、不動産会社が推測した価格に過ぎません。また、不動産会社によって得意・不得意分野があり、査定額にも違いが生まれるでしょう。
失敗談③:大手というだけで不動産会社を選んでしまった
不動産会社と一口にいっても、全国規模で展開している大手から、地元密着型の中小・小規模事業所までさまざまです。
「大手だから安心」と感じる人が多いかもしれませんが「担当者が忙しく、なかなか連絡がつかない」「地域の事情を熟知していない」など、大手と契約して失敗したと感じるケースもあります。
失敗談④:内覧時の対応が不充分だった
買取希望者が表れた場合、物件の内覧をするのが通常です。内覧でとくに問題がなければ、さらに交渉を進めて売却となります。
しかし、なかには内覧時の対応が不充分だったために、売却できなかったケースがあります。「事前に掃除を入念にしていなかった」「ネガティブな質問に対して、無理に繕おうとした」などです。内覧前は購入する気があったけれども、内覧で購入意欲が失せてしまった事例は少なくありません。
失敗談⑤:売却後にクレームが入った
最後の失敗談は、売却後にクレームが入ったことです。売却した後で設備や備品に不備が見つかったり、修理費用を請求されたりするケースがあります。
不動産売却では設備や備品の不備があった場合、不動産会社にその旨を伝えたうえで、修理や交換といった適切な対処を取らなければいけません。また、売主は買主に対して、設備や間取りに関する充分な説明が求められます。
失敗を防ぐには?対策を考えてみよう
不動産売却でよくある失敗は先で述べたとおりですが、失敗を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?主な対策法は次のとおりです。
対策①:余裕を持って売却活動を進める
充分な時間があれば、焦らずに売却活動を進めていけます。相場よりも安い金額で売却することがなく、場合によってはもっとよい条件で売却できることもあるかもしれません。最低も半年、できれば1年ほどの期間を見積もっておくとよいでしょう。
対策②:複数の不動産会社に査定してもらう
査定金額だけでなく、担当者の対応力、得手・不得手は不動産会社によって異なります。そのため、たとえ1社で納得いく見積もりを出してもらえたとしても、必ず複数の不動産会社に査定をお願いしてください。不動産価格の相場を知る手段にもなります。
また、大手というだけで契約せず、中身を見て契約することも大切です。
対策③:内覧時の対応を丁寧に行う
内覧の予定が入ったら丁寧な掃除・整理整頓を心がけ、また、できるだけ生活感を出さないように工夫をしましょう。ネガティブな質問に対しては変に隠さず、正直に答えることもポイントです。
対策④:売却活動前に、設備や備品の不具合をチェックする
売却後のクレームを防ぐためには、売却活動を始める前に設備や備品に不具合がないかどうかをチェックすることが欠かせません。不具合があれば不動産会社に伝えて、修理などの対策を取ります。
信頼できる不動産会社に相談するのも手
不動産売却で失敗しないためには、何よりも信頼できる不動産会社を見つけることが第一です。必ず複数の不動産会社へ見積もりを依頼し、それぞれのサービス内容や担当者の対応を見ながら、信頼できるところを選びましょう。
インターネット上には複数の会社へ一括で査定依頼できるサイトもあるので、上手に活用してみるのもおすすめです。
まとめ
不動産売買の経験がなかったり、専門的な知識がなかったりすると、不動産の売却で失敗する可能性が生じます。売却する際は不動産会社へ依頼するのが一般的ですが、必ずしも「不動産会社へ依頼=安心」とはいえません。
会社ごとに特徴や得意・不得意が異なるため、必ず複数の不動産会社を比較して、依頼するところを決めてください。